
【第1回】スマホ・ケータイ安全教室! 子どもたちのネット利用状況 ~前編~
2021.12.21
近年では多くのお子さまがスマートフォンを利用するようになりました。本連載ではお子さまのスマートフォンや携帯電話の使い方について、次の3つの内容を考えていきましょう。
第1回-第2回 子どもたちのネット利用状況について
第3回-第5回 子どもたちに実際に起こったトラブルや事件の事例紹介と、リスク回避のためのポイント
第6回-第7回 子どもたちを守るためのサポートツール ペアレンタルコントロールとルール作りについて
これは2020年4月に内閣府が発表した子供達のネット利用の調査結果です。
小学生ではゲーム、中学生では動画視聴、高校生では動画視聴とコミュニケーションツールを最も多く利用しています。またオンライン授業の普及により、勉強での利用も年々増加し、特に高校生では5割以上の利用が見られています。
ではコロナ禍で休校があった時期、自宅で過ごすことが多かった子どもたちはどんな使い方をしていたのでしょうか。
これはコロナ禍における中高生を対象としたスマホでの利用および視聴が増えたサービスをジャンル別に調査したものです。
YouTube、SNS、ゲームの利用が最も増えたと答えており、年齢が低下するにつれ、動画やゲームマンガアプリなどの利用率が高くなっている傾向が見られます。
やはりコロナ禍においても、子どもたちがよく使う「動画視聴、コミュニケーションツール、ゲーム」を同じように利用している実態がわかるかと思います。
では利用時間についてはどうでしょうか。
これは子どもたちのネット利用時間の推移です。年々年齢とともに利用時間が増える傾向がみられます。
また調査対象の小学生から高校生の平均で、一日3時間以上利用する割合は50%近くまで上昇しています。
コロナ禍での休校や外出自粛等で自宅にいる時間が増える中、ルールや制限がなければ、自ずと利用時間が増えるのは必然です。
これは日本だけではなく、世界の子どもたちにおいても同様で、国際連合児童基金(ユニセフ)では子どもたちのネット利用増加による「リスク軽減のための行動指針」を発表し、警鐘を鳴らしています。
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出典:https://www.kddi.com/corporate/csr/lesson/brief-summary/material/