【第4回】スマホ・ケータイ安全教室! 子どもたちのトラブル ~依存~

【第4回】スマホ・ケータイ安全教室! 子どもたちのトラブル ~依存~

近年では多くのお子さまがスマートフォンを利用するようになりました。本連載ではお子さまのスマートフォンや携帯電話の使い方について、次の3つの内容を考えていきましょう。 
 第1回-第2回 子どもたちのネット利用状況について
 第3回-第5回 子どもたちに実際に起こったトラブルや事件の事例紹介と、リスク回避のためのポイント
 第6回-第7回 子どもたちを守るためのサポートツール ペアレンタルコントロールとルール作りについて

今回は代表的なトラブル2つ目の「依存」によるトラブルについて、考えてみましょう。



●「依存」によるトラブル

<トラブル実例>
スマホを買ってもらい、さっそく使い始める。最初は動画視聴やSNSなどを楽しんでいたが、どんどん夢中になり、やめられない状況になってしまう。そんな生活が続いた結果、いつも寝不足で成績も下がる。またイライラして怒りっぽくなり、友だちも離れていってしまう状態。本人はこうした日常生活の支障に全く気が付かず、ネット・スマホに夢中になり続けている。

ネットの利用を自分の意志でコントロールできない状態は、ネットへの依存といえるかもしれません。ネットへの依存がひどくなると、ネットの利用を自分の意思で止められない、成績も下がる、昼と夜が逆転するなど、自分では改善できない状況に陥ってしまいます。


10.ネット依存は・・・.png


中でもゲームへの依存は、海外では長時間やりすぎたことが原因で亡くなった人もいて、大変な問題になっています。世界保健機関(WHO)では、ゲームへの依存を「ゲーム障害」として病気に認定しています。これは、アルコール依存や薬物依存が病気であると同様に治療が必要な病気だということです。
ネットへの依存は、ほんの少しのきっかけで誰にでもあり得ることです。他人ごとではありません。

これは公益財団法人兵庫県青少年本部でのアンケート調査結果です。兵庫県の子どもたち小学生中学生高校生の9974名を対象にした、ネット依存の傾向割合です。年齢が上がるほど依存傾向が高くなっていることが分かります。地域の偏りもありますが依存傾向についてまとめていますので、一つの指標として見ることができるのではないでしょうか。


11.子どもたちの依存傾向.png


こちらは1日4時間以上ネット利用する子どもたちの割合を示したものです。校種に関係なく、依存傾向にある子どもと依存傾向にない子どもを比較すると、「依存傾向あり」の子どもの長時間利用が顕著に表れています。


12.ネット利用時間と依存の関係.png


課金状況はどうでしょう。
「依存傾向あり」の子どものほうが課金をしていることがわかります。
子どもが自分でプリペイドカードを購入するなど、保護者が知らないうちにネット上で多額の課金をしてしまう危険性も理解しておかなければなりません。


13.課金と依存の関係.png

このように利用時間や課金については、依存度に比例する傾向があるということがお分かりになるかと思います。

また、ルールを決めかたについてはどうでしょうか。


14.子どもたちの実態.png

保護者との「話し合いあり」のほうが小学4年生から6年生中学生まではインターネット依存傾向が低い結果となっています。高校生では差がありません。
つまり小学生から中学生までに、子ども自身もきちんと納得できるルールを話し合って作ることは重要だといえるのではないでしょうか。

<トラブル回避のポイント>
 ネットへの依存はほんのちょっとのきっかけで誰でもなり得るものです。他人事ではありません。もしネット依存になってしまったら、元の生活を取り戻すためには多くの時間がかかる可能性があります。

 そうならないために、子どもと共にネットへの依存の怖さを認識し、ルールを一緒に決め、しっかりと守ることでネット利用をコントロールしていくことが大切です。

 またスマホなどの機能の一つである「時間制限を利用する」など、利用している機器自体の機能の力を借りることも、コントロールしていくための有効な手段の一つです。


15.トラブルを防ぐポイント.png

子どもが自立して、ネットに支配されずコントロールできる力をつけられるように、ぜひそれぞれのご家庭にあったルールを子どもと話し合いながら作り、守っていただきたいと思います。



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出典:https://www.kddi.com/corporate/csr/lesson/brief-summary/material/