
【第6回】スマホ・ケータイ安全教室! ペアレンタルコントロール~前編~
2022.1.5
近年では多くのお子さまがスマートフォンを利用するようになりました。本連載ではお子さまのスマートフォンや携帯電話の使い方について、次の3つの内容を考えていきましょう。
第1回-第2回 子どもたちのネット利用状況について
第3回-第5回 子どもたちに実際に起こったトラブルや事件の事例紹介と、リスク回避のためのポイント
第6回-第7回 子どもたちを守るためのサポートツール ペアレンタルコントロールとルール作りについて
保護者が子どもの利用状況を把握し、ルールを守れるようサポートするペアレンタルコントロールについてお伝えします。
ここで第1回~第2回「子どもたちのネット利用状況」でお伝えした内容を思い出してみましょう。
大人が押さえるべきポイントは、アプリの名前や操作方法ではなく、「ネットにはどんな危険があるのか」、「何に気をつければよいのか」。まずはその危険性をしっかりと大人が知ること。そして危険性や知識を共有し、話し合いながら、リスクを避けることの必要性について、3つのトラブル例をご説明してきました。
そしてもう一つ必要なポイントはルールが守れるようサポートする「ペアレンタルコントロール」です。このペアレンタルコントロールにはさまざまなものがあります。
●ペアレンタルコントロール
今回は代表的なあんしんフィルターとスクリーンタイムの2つをご紹介します。
<あんしんフィルター>
例としてauの「あんしんフィルター」をご紹介いたします。
web サイトやアプリのフィルタリング機能がしっかりとついています。年齢に合わせてフィルタリングのレベルを選ぶことができます。またネットやアプリ利用状況の確認や利用時間帯の設定、GPS機能を利用したエリア検索でスマホの場所が確認できる機能もあります。
<スクリーンタイム>
スクリーンタイムは iPhone・iPad自体についている機能ですので、ダウンロードする手間がなく簡単に設定できます。特にスクリーンタイムは利用時間をしっかり管理できる機能があります。「どんなアプリを利用しているのか」、日別・アプリ別に利用時間がわかり、アプリごとに細かく利用時間を制限することができます。
あんしんフィルターの高校生プラス相当のフィルタリング機能も付いており、SNSの危険性や使い方を理解している子どもにとっては有効です。
ペアレンタルコントロールは、さまざまなものがあります。ぜひご家庭に合ったものをお選びください。
<ペアレンタルコントロール利用のポイント>
インターネット上には、さまざまな情報が溢れています。まるで大人の繁華街を子どもが自由にウロウロ歩き回っているようなものです。無防備なまま、自由に歩かせて大丈夫でしょうか?
たとえ子どもにその気はなくても、至るところに危険なサイトへのリンクが仕掛けられています。うっかり危ないサイトへ行ってしまうことも十分にあり得ることです。また十分認識していないと、あっという間に長時間利用や高額課金などに陥る可能性があります。
子どもの利用時間を把握し、制限する機能などを有効に利用することで、危険性や過剰な利用を大幅に低減できます。年齢とともにフィルタリングを緩和していき、十分に判断能力が育ったときにフィルタリングを解除できることが理想です。それまでは親の責務として適切な管理を行い、子どもが安心安全に利用できるようにサポートしていきましょう。
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出典:https://www.kddi.com/corporate/csr/lesson/brief-summary/material/